ぐりりんぐららんの日記

日々のことについてつらつらと。

卒業式

気づいたら4月になっていた。3月は長男の小学校卒業式と中学入学準備やらでなにかしら忙しかった。そのうえ春だからかいまいち調子がよくなく、落ち込む日も多かった。

 

小学校を卒業する。その日が近づくにつれ、寂しい気持ちが大きくなっていった。卒業だからうれしい気持ち、晴れやかな気持ちを感じる人もいるかもしれないが、私は違った。とにかく寂しかった。

これからどんどん自分の手を離れていくんだろう、もっと外の世界へ関わっていくんだろう。もう子供じゃないんだ、そう考えてしまうことが多く、1月、2月はよく泣いていた。

 

長男は年長から小学校1年生のころによく問題を起こしていた。保育園の先生や区の保健師さんとは何度も面談をして、小学校に入ったら担任の先生からは何度も電話があり、スクールカウンセラーとは定期的に面談をしていた。結局検査をして通級に通うことになり、4年で退級。通級での指導や年齢を重ねることによる精神的な成長を経て、いまではずいぶん落ち着き、学校では特に問題なく過ごせるようになっていった。

 

こうしたこともあって発達障害に関する本やネットでの記事を読んだりしてきて、接し方は結構勉強してきたと思う。予定はあらかじめ伝えるようにする。ルールを作る。あいまいな言い方はしない。

だからといって、いつもきちんと接することができているかといえばそうではない。長男の言動にイライラしたりするし、ついけんか腰で口をきいてしまったり、うるさく口を出してしまったりする。そのたびに、ああ、きちんとできなかったなぁと反省する。日々、その繰り返しだ。

 

 

いよいよ卒業式当日となった。きっと当日は涙があふれて止まらないだろう、そう思った。しかし、意外にもそうでもなかった。長男が名前を呼ばれるときは大きな声で返事ができるかドキドキして、卒業証書を受け取る場面を目に焼き付けつことで一生懸命だった。確かに6年生全員で合唱するときはぽろりと来たが、顔がぐちゃぐちゃになるほどではなかった。そして、退場。大きな拍手に包まれて長男は式場を後にした。

 

確かに悲しかった。でも当日はほっとした気持ちとやっぱりこれから新しい環境で頑張ってほしいという気持ちの方が大きくなっていた。

 

この日記を書いているのはもう入学式が目前となった土曜日。たまに卒業式のことを思い出して悲しくなるけれど、だんだんと回数は少なくなっている。きっと中学に入ったら最初はバタバタしていて余計なことなんで考えなくなるんだろうな。

 

小学校を卒業したからといってまだ親の手を離れたわけではない。これから反抗期がきて自分を拒絶することもあるかもしれない。それでも子供とそれなりの距離感で関わっていけるようになりたい。