今週のお題「最近読んでるもの」
今日はこのお題について書いていきたいと思う。
昔から本を読むことが好きだった。といっても月に何十冊も読むような活字中毒ではなく、暇つぶしのために手元に本を置いて読んでいるという感じ。
だから基本的に読む者は大衆小説だ。
それで、最近読んでるものは米澤穂信と山本文緒。この二人の本がメイン。
米澤穂信は後味の悪い話が多いと聞いて読み始めた。「氷菓」を書いていたことはもともと知っていたが、ライトノベルっぽくて敬遠していた。しかし、後味の悪い話が読みたくて探していたらこの作者の名前が出てきたので読むようになった。
「ボトルネック」「満願」「儚い羊たちの祝宴」「犬はどこだ」「真実の10メートル手前」どれもすっきりと終わる結末ではなかった。
小市民シリーズも読んだ。こちらは春限定、夏限定と読み、夏限定で寂しい終わり方をするもののそこまで後味が悪いとは言えない。今は「秋限定栗きんとん事件」を読んでいる。まだ読み始めなので何とも言えないが、これから面白くなるかな。
山本文緒を読み始めたきっかけは某巨大掲示板で話題になって気になったからだ。最初に手に取った本は「恋愛中毒」で、タイトルだけは聞いたことはあったが、恋愛ものだと思い読もうと思うことはなかった。掲示板で、面白かった、タイトルに裏切られる、といった評判がたくさんあったので読んでみた。
面白かった。
べたべたの恋愛小説かと思ったら全く違った。タイトル、そういう意味だったのか！となるほど、納得してしまった。
今までこのような作風の小説を読んだことがなく、それから山本文緒の作品を読み始めるようになった。
山本文緒の作品はどれも人が書かれていると思う。こんなことをする人いるなぁとか、こんな考え方するなぁ、という人を描くことがすごく上手なのだ。
殺人事件が起こるわけでもなく、びっくりするようなテーマではないのになぜか引き込まれてしまう。なんというか他人の人生を見ている感じ。
沢山読みたかったのに早くに亡くなってしまったのが非常に残念である。
ちなみに今読んでいるのは「ばにらさま」まだ最初の短編「ばにらさま」しか読んでいないが、よかった。
これからしばらくこの世界に浸れると思うととても楽しみだ。
ちなみに上の二つは並行して読んでいる。どちらも世界観が全然違うので、行ったり来たりするのもまた楽しい。
