ぐりりんぐららんの日記

日々のことについてつらつらと。

カレーの包容力

電子レンジからひき肉を取り出してみると8割がた火が通っていた。仕方ないのでもう一度レンジにかけ完全に火を通す。

 

本当はこんなはずではなった。ひき肉は電子レンジで解凍し、料理に使う予定だった。

実は何度か冷凍肉を解凍するはずが、加熱してしまったことがある。これが鶏もも肉の時は醤油だれに漬けて鶏肉チャーシューにし、鶏むね肉だったら蒸し鶏として何かたれを作ってかけて食べた。しかし、今回は合いびき肉。ラップに包まれて加熱され、肉汁も灰汁も全部流れてしまった。

 

さて、どうしようか。

 

こういう困ったときはやっぱりカレーにしてしまえばいい。カレーはなんでも美味しくするはず。

食料棚をあさってみるとカレールーがある。でも子供たち用に買ってあった残りのルーだから甘口で、ルーのもったりした感じと甘口のカレーを食べたい気分ではない。

ということで火の通ったひき肉とほうれん草でスパイスカレーを作ることにした。

 

まずは玉ねぎを炒める。カレーを作るにおいて玉ねぎの炒め方は重要で、今回はカレー研究家水野仁輔さんが今日の料理という番組で披露していたやり方で炒めてみた。

炒めるには炒めるのだが、今回のやり方はまずフライパンに串切りにした玉ねぎを広げ塩を加え、油を使わずに水で蒸し煮にして玉ねぎに火を通す。そして、玉ねぎが柔らかくなったら水分を飛ばし、油を加え、ニンニク、ショウガを加え焦げ目ができるくらいに炒める。従来の玉ねぎを炒めながら火を通すというやり方ではなく、火を通してから炒めるやり方だ。

 

次にトマトを加えるのだが、今回はトマトがなかったのでトマトペーストを使った。ここでトマトのうまみ成分であるグルタミン酸が加わる。

生のトマトで作る場合、水分がなくなるまでよく炒めた方がいい。スパイスカレーを作るときはとにかく水分を飛ばしうま味を凝縮させることが重要だと、様々な本やネットで学んだ。

 

それからスパイスを加え軽く炒め、火の通ってしまったひき肉、ゆでて刻んでおいたほうれん草を加え味を調えて出来上がり。

 

ほうれん草とひき肉のキーマカレーの出来上がりだ。

味はまあまあ。ひき肉のうまみがなくてもトマトのうまみと玉ねぎのコクで美味しいカレーになった。

 

一応夕飯の時、夫に出す時は「失敗カレーだよ」と言って出した。「大丈夫、カレーだったら美味しいはず。」と言って食べてくれたが、「肉の食感が変な感じがする」と。

そこはしょうがない。ちゃんと炒めたひき肉ではないのだから。

 

 

ということでとりあえずカレーにしてしまえば何とかなる。食べられるカレーにはなる。こういうときのカレーは特別美味しいカレーではないけれど、二日に分けてちゃんと食べきりました。